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横浜ミュージックスクール

【長文注意】専門学校広報が真面目に考える。専門学校に通う意味。

目次







こんにちは。広報部わいです。


今週は禁断のテーマ?で参ります。誰にも許可を取らずに書きます。
音楽専門学校に来る意味?
タイプ別・メリット多い人少ない人について




前回の記事で「いまできる、自宅で出来る練習方法」について書きました。
*まだの方はぜひこちらもご覧ください。

YMS新入生、そして軽音楽部の皆様へ。今やっておくべき練習方法について。


便利な時代とはよく言いますが、音楽の練習についても本当にそう思います。

・Youtubeでプロの技やレッスン方法は家で見れ、
・DTMソフト(DAW)もとても素晴らしい技術になり、
・SNS等へのアップロードで披露する機会もある
一人で自宅にいても完結できることが増えました。


さて、こんな便利な時代ですが、
ぶっちゃけた話、音楽専門学校に来る意味ってあるのでしょうか?


音楽専門学校の職員でありながらこんなタイトルにしてよかったのだろうかと思っておりますが、
職員の立場もありつつ、今まで沢山の学生を見てきた中で感じたリアルな意見を書いていきたいと思います。

専門学校を探して、こちらのブログにたどり着いた方はもちろん、
すでに何らかの専門学校・スクールに通っている方についても
参考になる内容かと思います。


まず個人的な結論からお話ししますね。

Q→音楽専門学校に来る意味はあるのか?

A→人による。

正直、全員にメリットがあるわけではなくて、
メリットが少ない方もいる
だと思っています。まぁ当たり前の話なのですが、
そこで、合う人、合わない人はどういう方なのか
タイプ別に解説したいと思います。


最後にも
・メリットを受けやすい人
・メリットを受けにくい人
とザックリまとめて記載していますので、入学を検討されている方はどうぞ最後までご覧ください。





それでは今回は3つのポイントに分けて、それぞれお話していきます。
①実力、音楽歴
上手い方、未経験者は合わない!?

②目的
音楽専門学校に入る目的は何ですか?

③性格
実は一番大事かもしれない。
では、いってみましょう。


①実力、音楽歴

上手い方、未経験者は音楽専門学校に入ってもメリットが少ないのでしょうか?

広報部わいが思うに、
あまり実力、とくに音楽歴は関係ないと思っています。
それよりは後半②③の方が大事。


・音楽歴 1年未満の場合
まず、ここ数年、経験の浅い方の入学は増えてきています。
周りがうまくてついていけなかったら、、という質問もよくいただくのですが、YMSでは3~4割程度の方が初心者です。
未経験の方ほど、わからないことが多いと思いますので、知識のしっかりした専門学校講師から学ぶことで、変なクセが付きにくいメリットはあります。
正直、初心者ほど吸収しやすいので、伸びるのは早いです。経験の少ないからといって損をすることはないと思います。


・経験者の場合
広報部わいはYMS卒業生ですが、大学を卒業してからYMSへ入学したこともあり、
入学時のドラム歴は7年(バンド歴3年)ほどでした。(周りの学生の音楽歴は半年~2年ほどが多かったです)

正直、「周りよりは上手くできるだろ~」的なイメージでいたのですが、
すぐにプロとのレベル差に衝撃を受けておとなしくなりました。笑

もちろん授業では知っていることもありましたが、今まで独学でやっていたことが理論的にわかっていくのは楽しかったです。
「良くわからず使ってたテクニックだけど、こういうことだったんだ!」みたいな感じです。
あと、毎日、目の前でプロ演奏をみれる環境はさすがになかったので、これが刺激的でした。




▼メリットの少ない方

リアルな意見として「合わない人」をあげるとすると
5年以上の経験者で、すでに先生から理論・基礎練習も学んでいる方にとっては、物足りない部分があるかもしれません。
(広報部わいは軽音部&独学だったので、ちゃんとした基礎練習をしたことがありませんでした涙)

また、すでにバンドを組んでいて、バンド特定のジャンル(メタルやジャズなど)にこだわって練習したい方も正直向かないと思います。
どうしても学校授業では邦楽洋楽問わず幅広くジャンルを扱ったり、基礎練習~応用まで取り組みますので、
「ロックだけでいいや」「早弾きだけやりたい」「デスボイス極めたい」という場合は
ご自身でやった方が断然効率が良いと思います。




②目的別

音楽専門学校に入る目的は何ですか?

ちょっと思考を変えて、たとえ話から入ります。
Q 英語できるようになりたいなら、英会話レッスンに行った方がいい?

A 人による。
そもそも何を学びたいの??
テスト用? 海外旅行のため? かっこいいから?
つまり、 目的によって、何が必要か変わるというお話です。

「外国人と話せるようになりたい」
「英語を忘れないように使う機会がほしい」
という方であれば、英会話レッスンに通うことで、メリットがあると思いますが、

「大学の試験に使いたい」
「ちゃんとした文法を学びたい」
という方にとってはどうでしょうか。

「英会話」じゃなくてもいいかもしれません。
参考書とか、それこそYoutubeもアリですよね。



ということでたとえ話が長くなりましたが、
音楽専門学校も同じことだと思っています。

改めてお聞きしますが、
皆さんはどんな目的のために音楽専門学校を考えていますか?

・音楽が上手くなりたい
・バンドを組んでライブハウスにたちたい
・同じ仲間を見つけたい
・プロを目指している
・音楽に関わる仕事に就きたい


*YMSでは色々な目的の方がいらっしゃいますが、
・バンドを組んでみたい
・音楽に関わる仕事がしたい
という方が増えてきているように思います。

また、
・バンドを組んでみたい、
・同じ仲間を見つけたい
という方も学校に入ることで沢山の経験ができますので、
そういう目的の方も合っているのかなと思います。


▼メリットの少ない方

正直に言って、ただ「とりあえずうまくなりたい」という人にとっては音楽専門学校に入るメリットは多くないかもしれません。
それこそ本やYoutubeをみて、家で練習出来てしまうからです。


やっぱり、講師はあくまで技術を見せる、教える、相談にのる立場なので、
練習は自分でやるしかありません。

2年間通っただけですぐプロになれる方はごくわずかですので、
学校通ってとりあえずプロになってから考える、というのはちょっと危険です。

初心者だけど卒業までにライブハウスにたちたい!とか、
SNSに週1曲アップロードできるようになりたい!とか、

できるだけ上手くなった後(卒業後)のことも具体的に考えておくと良いと思います。

上手くなりたいけど音楽だけで生活できるかは正直不安、、という方にこそ、実はYMSはオススメだったりするのですが(汗)

③性格・タイプ

実は一番大事かもしれない。

これ、結構重要だと思います。
この長文ブログをここまで読んでくれた方のタメにも、有意義な情報をお伝えしようと思います笑。

・熱しやすいが冷めやすいタイプ
・一人では不安なので出来るなら相談したいタイプ


このような方は学校を活用するメリットが多いと思います。

なぜかというと、学校に通うことで毎日音楽に触れるため、友人や講師から刺激を受けます。

広報部わいがまさにそうですが、周りの目があると基礎練習もやる気になるタイプの方って結構多いのではないでしょうか?

適度な休憩も必要ですが、周りが練習しているとやる気も出てきますので、このようなタイプの方は学校を上手く活用してモチベーションを保ってもらえるかと思います。


▼メリットの少ない方

反対に、

・目標があって一人でもコツコツ長い時間できるタイプ
・一人でも新しい環境に飛び込んでいけるタイプ
・自分に厳しく、自身で課題を見つけていけるタイプ

凄くざっくりというと、このようなタイプの方は、
音楽専門学校に来るメリットが少ない
と思います。
自身で調べた方が身になる!という方もいるでしょう。

学校では当たり前ですが、「先生」がいます。なので出来ないことやダメなことを教えてくれるのですが、これが嫌だという方ももちろんいるでしょう。

そういった意味でも、ご自身でどんどん学んでいける方は、教えてもらうことが少ないので、メリットもあまりないかもしれません。
(もちろん、どちらのタイプも素晴らしいことです)


おまけ レベル差について

少し話がそれますが、
レベル差があると萎えちゃいませんか?というご意見をたまに頂きます。

もちろんゼロではありません。正直言って、二人いれば上達にも差がでますし、差が気になることもあります。

ただ、ちょっと乱暴な言い方をすると、

レベル差を気にしているうちは他人といつも比較ばかりしているだけで、実は自分もちゃんと理解していない人も多いです。



「あの人はヘタだ!」「レベルが低い」とかではなく、
「この人はここが良いところだよな」と素直に見れるようになると、いろんな価値観でみることができるようになります。

気持ちもポジティブになりますので、凄く前向きに練習できるようになります。
(偉そうに言っていますが、学生時代の自分にもっと言い聞かせてやりたいです。。)




やっぱり音楽学校に入ったら最後は自分です。練習の量と質が成果として現れます。

授業受けたらすぐスタジオで練習!みたいな
いわゆる音楽漬けの生活を送ることでどんどん成長しますので、あまり他の人を意識しすぎず、学ぶことをお勧めします。


まとめ


以上、いかがでしたでしょうか。

最後に本日の内容をざっくりとまとめておきます。


メリットを受けやすい人
・まだ目標が明確でない(夢や進路が変わる可能性がある)
・友人や講師など回りのサポートを受けながら学びたい
・バンドを組んでライブしてみたい
・理論、基礎を学びたい
・音楽仲間を見つけたい
・他の楽器や作曲など色々なことにチャレンジしてみたい
・卒業後のことも考えておきたい
・練習できる環境がない

メリットの少ない方
・目標が明確に決まっていて、練習方法なども分かっている
・夢中になれば結果がでるまで自分一人でコツコツと取り組める
・分からないことは自分で調べたい
・メタルやジャズなど自分の好きなジャンルだけ取り組みたい
・ライブも沢山出演していて、自分のジャンルだけ学びたい
・習うより慣れろ!の方
曲を練習する=曲が弾ける=いつでも披露できる。



いかがでしょうか。
ご自身はどちらのタイプに当てはまりますか?

学校職員のブログなのに音楽学校に来るメリットが少ないとか書いてしまって怒られそうですが、本当のことをお伝えしたい気持ちが何よりと、もうここまで書いちゃったので、投稿することにします笑

もちろん広報部わいの私見ですし、ここで当てはまらない方もいます。
あくまで参考としてご覧ください。


さいごに

YMSでは約7割の方が18歳で入学しますが、
この年齢で目標・夢が固まっている方は正直多くないと思います。
目標があるから一人でも頑張れる!という方でも実際入学している方もいます。


どちらが良くて間違いという訳ではありません。
せっかく検討されているのであれば、
ご自分のタイプをよく考えて、有意義な学校生活を過ごしてほしいと思います。

せっかくの貴重な2年間、学校選びをされている方に、この記事が参考になれば嬉しいです。
ぜひ良い決断をして頂ければと思います。
それでも不安な点は、ぜひ直接お聞きください!

YMS卒業生の進路については、こちらの記事もありますので、
合わせてご覧ください。

初めての方は、思った以上の進路の幅広さに驚くと思います!
デビューだけじゃない!一般企業への就職も目指せる音楽系専門学校って?
それでは!

広報部わい

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この記事を書いた人

広報部わい広報部わい

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