おすすめ3曲!「クリスマス」編
目次
こんにちは。YMS広報部です。
毎回テーマを設けて、
独断と偏見でおすすめの3曲を紹介するこの企画。
今回は「クリスマス」がテーマです。
クリスマスに関する曲は星の数ほどありますが、
どんな人にも納得していただけるような3曲を選出して、
その凄さや誕生秘話みたいなところをお伝えしていきたいと思います!
万が一、知らない曲があったなら
なおさら読んで欲しい記事です!
それでは早速いってみましょう。
①マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」
アメリカを代表する歌手、マライア・キャリーのクリスマスソングです。
リリースは1994年。これは、彼女にとって初めてのクリスマスアルバム『メリー・クリスマス』からのリード・シングル(アルバムのリリース前に、収録曲の中からシングルとして発売される曲)です。
マライアとともにこの曲を作ったのは、プロデューサーを務めたウォルター・アファナシエフ。ロックンロール調のピアノのフレーズをベースに、二人三脚で作られていったというこの曲は、発売から30年近く経過した今でも、王道クリスマスソングとして親しまれています。
Mariah Carey – All I Want For Christmas Is You (Official Video)
Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスが主流になりつつある今、発売タイミングに関わらず、さまざまな曲が親しまれるようになったといいます。
これはクリスマスソングも同じです。ビルボード社のランキング「The Billboard Hot 100」では、数年前までのクリスマス週のランキングでは最新作によって占められていたそうです。しかし近年では、この「恋人たちのクリスマス」がトップ10にランクインし続けています。2020年には、25年以上前に発売されたクリスマスソングが5曲もランクインしたそうです。
いい曲をつくることができれば、これまで以上に長く、たくさんの人たちに聞かれ続ける可能性がある時代になっているということです。アーティストにとって、ある意味やりがいの大きな時代なのかもしれませんね、
ちなみに日本では「桜」「卒業」をテーマにした曲が多いのも、そういった理由があるようです。シーズンの定番曲となると、春に聞きたい!夏はこれ!という理由で毎年親しまれるようになりますね!
これから作曲家を目指す方は、四季の曲に挑戦してみてはいかがでしょうか?
②ワム!「ラストクリスマス」
イギリス発のポッブデュオ、ワム!による1984年のクリスマスソングです。
日本でも大人気で、レコードとCDの合計売上は100万枚以上を記録しています。
Wham! – Last Christmas (Official Video)
当時のポップソングに詳しい西寺郷太さん(NONA REEVES)によれば、この曲のスゴさはドラムの手数の多さにあるといいます。
この曲のドラムは、ジョージ・マイケルが打ち込んでいるそうで、普通のドラマーは行わないような「プラスアルファ」の細かい技がふんだんに盛り込まれおり、それが「クリスマスシーズンの街中のにぎやかさ」を表現しているというのです。
歌詞自体は切ない失恋ソング。にぎやかな街の様子との対比で、さらに切ない曲に仕上がっているということですよね。そのあたりを意識しながら聞くと、また違った印象を受け止められると思います。
また、この曲は日本ではEXILEさんのカバーでも話題になり、年代問わず親しまれている楽曲となっています。
近年ではAriana Grandeさんも違った形でオリジナリティーあるカバーをリリースされています。
他にもYouTubeではたくさんの方が歌われていますので、いろいろな方のバージョンを聞いての勉強してみると良いかもしれません!
③山下達郎「クリスマスイブ」
この曲は、もはや解説不要といってもいいくらい、
日本人なら誰でも知っているクリスマスソングですよね。
1983年に発売された7枚目のアルバム『MELODIES』に収録されていて、
その半年後にシングルカとして改めてリリースされたという経緯があるそうです。
当時の山下達郎さんは30歳。
セールス的には好調でしたが、長く活躍していくためにはどうすればいいかと
考えを巡らせていた時期でもあるそうです。
山下達郎さんの出した答えは、「これから先は自分のやりたいことをやろう」ということでした。
オリコンの「週間シングルランキング」では、
1987年から2020年まで、クリスマスシーズンに35年連続トップ100にランクインするという偉業を成し遂げています。
路線変更したうえでつくられた「クリスマスイブ」は、
時代を越えて愛されるクリスマスソングとなったのです。
音楽好きならぜひ知っていただきたいのですが、この曲の間奏ではカノンのコーラスが入っています。なんとこちらは山下達郎さんお一人で歌唱する「多重録音」をしています。
DTMの発達した今でこそ普通かもしれませんが、80年代からこの手法に目を付けたこの正確なハーモニーワークは、山下達郎さんの代名詞と言えるほど、楽曲のアレンジとして素晴らしい効果を生んでいます。
少し前のこちらのブログ
でお話した「シティーポップ」というジャンルでも
山下達郎さんは最重要人物といっても過言ではありません。
こういったジャンルが好きな方はぜひ、他の素晴らしい楽曲も聞いてみてくださいね!
超一流ミュージシャンが演奏していますので、楽器プレイヤーの方も本当に参考になりますよ!
おわりに
いかがでしたでしょうか。
だれもがワクワクとした気持ちを抱くクリスマスの季節。
その気持ちを待ち遠しく感じるのは世界共通なのかもしれません。
MSでは、世界各国で愛されている音楽ジャンルや、
これまで人気を博してきた音楽の歴史、
ヒット曲をつくるために必要な基礎知識を学べる授業がたくさんあります。
興味のある方は、まずオープンキャンパスに参加したり
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