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横浜ミュージックスクール

センパイノオト ~ライブハウス店長の場合~

目次

こんにちは!YMS広報部です!

YMSは、これまでに数多くの卒業生を送り出してきました。
さまざまな道を歩み続ける先輩たちは、
現在どのように活躍しているのでしょうか。

今回の記事では、
YMSの4期生・渡辺佑樹さんをご紹介します!

ライブハウスの店長を務めながら、
YMSでも非常勤講師として学生を指導している渡辺さん。
音楽との出会いや、在学中の学び、
現在のお仕事のやりがいなどについて伺ってきました。

ギターを始めたのは「いとこのお兄さん」の影響

音楽の楽しさに魅了されたのは、中学1年生のとき。お盆やお正月で親戚が集まった際に、いとこのお兄さんにX JAPANの曲を聞かせてもらったり、ギターを触らせてもらったりするうちに楽しくなったのがきっかけでした。

父親にお願いしてギターを買ってもらって、当時流行っていたGREEN DAYのスコアを見ながらひたすら練習するようになりました。

高校に入学した後も、ギターの教則本を見ながら、高度な演奏に挑戦していました。進学校だったこともあって、周りに音楽をやっている友達は2~3人くらいしかいなくて、バンドを組むこともできず、ずっとひとりで練習する毎日でしたね。

大学で勉強するより、音楽の道に進みたい!

通っていた高校は、東大をめざすような進学校でした。もちろん、同級生のほとんどが大学進学を選んでいたのですが、私自身は、大学に進学して幅広いことを学んで、企業に就職するということがイメージできませんでした。
それよりも、職人さんのように、なにかひとつのことを極めるほうが、自分のやりたいことなんじゃないかなと思ったんです。それで、大好きな音楽の道を進むことを決意しました。

両親や担任の先生には「それで大丈夫?」と心配されて、なかなか了承してもらうことができませんでした。高校生だった私に、100%大丈夫という確信を持てるはずもありません。でも、とにかく挑戦してみたいという気持ちを伝え続けて、なんとか許可してもらうことができました。

YMSに決めた一番の理由は、少人数制クラス

東京や神奈川にあるいくつかの音楽系の専門学校を見学して、一番良かったのがYMSでした。

自宅のある茅ケ崎から通いやすい立地で、他の専門学校と比べて学費も安かったですし、何よりも少人数制の授業を受けられるところに大きな魅力を感じました。

規模の大きな専門学校の体験入学にも参加したのですが、だいたい1クラス10~15人で、先生のペースで授業がどんどん進んでいくし、全員が一斉に音を出すとうるさくなるのでギターの授業ではアンプに繋ぐこともできないようでした。

でも、YMSでは1クラス3人程度で、ギターもアンプに繋いで音を出すことができたし、先生は学生一人ひとりの指の運び方をきちんと確認しながら、それぞれに合った指導をしてもらえたんです。この学校ならしっかり教えてもらえると感じて、入学することを決めました。

「積極的に学校を利用しなさい」

入学した当初は、ギタリストとして絶対にプロになりたいと思っていました。ある日先生に「どうすればプロになれますか?」と聞いたら、「ただ学校に通うだけじゃなくて、学校をどんどん利用しなさい」と言われたんです。その一言で、せっかく音楽の専門学校に入学したんだから、施設を積極的に使って、プロになれる技術を磨かないと損だと気づきました。

入学直後に渡された教科書は、1年目の夏休みのうちに全部独学で勉強して、授業は復習をする感覚で受けていました。スタジオや作曲ブースも積極的に活用するのはもちろん、先生にお願いしてプロの現場に連れて行ってもらうこともよくありました。そういうことを続けていたら、アシスタントをしてほしいという連絡が私に直接くるようにもなったんです。YMSの「現場に直結している感じ」がミュージシャンとして成長するためにとても役立ったと感じているので、とてもいい学校だなと思っています。

YMSと繋がりながら、音楽で生きる

YMSでさまざまな経験を積んでいくうち、「プロのギタリスト」と一言で言っても、いろんな活躍の仕方があることを知りました。バンドマンとしてステージに立つのももちろんそうですし、レコーディングの現場で活躍するプロ、レッスンを行うプロもいる。私はどちらかというと、スポットライトを浴びるより、サポート側のほうをやってみたいと思うようになりました。

卒業後の進路を意識し始めるころには、事務所などに所属するのではなく、フリーランスで活躍したいと考えていました。そこで、YMSの「マスターコース」で1年間、さらにギターについて深く学びながら、音楽に関わるアルバイトを続けることにしました。そのときに見つけたのが、このライブハウスでした。そのほかにも、声がかかれば現場アシスタントの仕事にも行っていましたね。

SMAPの皆さんや和田アキ子さん、BONNIE PINKさんのバックギタリストを務めたこともあります。YMSから連絡をもらった案件で某メジャーアーティストのオーディションに合格して、サポートギタリストとして全国ツアーや「SUMMER SONIC」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」などの夏フェスに出演したこともありました。さまざまな現場を経験できたのも、YMS在学中から第一線で活躍している方々と繋がることができたからだと感じています。

「マスターコース」卒業後は、YMSでティーチング・アシスタントや専任代行講師をさせてもらいました。そしていまから4年ほど前に非常勤講師として学生を指導するようになりました。

ライブハウス店長として

学生時代からアルバイトとしてこのライブハウスで働き始めて、かれこれ10年ほどが経ちます。店長の仕事は、イベントの企画やブッキング、ステージサポート、音響などのほか、飲食業務にも携わります。

このお店はノンジャンルで、ブルースやジャズから、弾き語り、ロック、フラメンコ、ときにはお笑いなど、いろんなライブを行ってきました。音楽好きのお客様が多数いらっしゃるので、ライブステージを楽しんでもらえる機会を多く設けています。

YMS時代からいち早く現場の雰囲気に触れられていたので、ミュージシャンにコンタクトをとったり、アテンドしたりすることを任された直後も、難なく行うことができたと実感しています。

この仕事のいちばんのやりがいは、企画したイベントが無事に終わって、お客様に心から楽しんでいただけたとき。「すごく楽しかった」とか、「また来るよ」と言っていただけると、とても嬉しいです。

やりたいことを、仕事にするために

今後の目標は、自分の会社を持つことです。これまで積んできたさまざまな経験をいかしながら、イベントを開催したり、アーティストに楽曲提供を行ったり、トータルで音楽をプロデュースする会社を立ち上げたいと考えています。そのときのためにも、この場所で店長としての業務に携わりながら、経営などについてももっと勉強していきたいです。

この記事を読んでいる高校生の中には、音楽を仕事にすることに対する不安を抱いている人も少なくないと思います。でも、「やりたいことをやる」ではなく、「やりたいことを、仕事にする」という意識を持って、そのためにはどうすればいいのかを考えながら学生生活を送っていけば、だんだんと仕事に近づいていくと私は考えています。強い意志を持って入学すれば、必ず大きなチャンスに出逢えるはずです。ぜひ、YMSで「音楽の道」への第一歩を踏み出してみてください。

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この記事を書いた人

YMS広報部YMS広報部

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