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横浜ミュージックスクール

YMS Teacher File⑥ ボーカル専攻 津久井 恒仁先生

目次

こんにちは!YMS広報部です。

YMSの先生方の素顔に迫る「YMS Teacher File」。

第5回は、ボーカル専攻の津久井 恒仁先生をご紹介します!

 

トイレで何気なく歌っていたのがきっかけでバンド活動を始めた高校生の頃

小学5年生の頃にエレクトーンを習い始めたのが音楽人生のスタートです。

中学の頃に「ゆず」がデビューし、瞬く間に人気になり、弾き語りもブームになりました。当時、中学生や高校生の間では、弾き語りをしたり、ハモったりというのが流行っていたんですよね。その流れに乗って自分もハーモニカをつけてギターで弾き語りをするようになりました。高校では自分の性格的に部活に入って活動するのは向いていないと思い、学内での活動は特にしていませんでしたが、高校の後半ではバンドを組んで音楽は続けていました。90年代の後半から00年代は、音楽の流行も目まぐるしく変わっていて、自分が高校に入った頃に流行っていたのはヒップホップ。あの頃は、とにかくジャンルにこだわらず、色々な音楽を聞いていたなと思います。

バンドを始めたのは、トイレがきっかけ(笑)トイレで何気なく歌っていたら、それを聞いていた人から「ちょっとボーカルやってくれませんか?オリジナルの曲があるんですけど、歌ってみませんか?」と言われたんです。「面白そうだからやってみよう」と、自分のバンド人生がスタートしたわけです。

 

メジャーデビューしても一番楽しいのは曲作り

当時組んでいたバンドは、コピーバンドではなかったので、オリジナル曲を作ったりして結構がんばりました。メンバー4人共、全員大学進学したんですけど、その中の一人は「大学を辞めて本気でバンドやる」と、大学を中退していきました。メンバーの中でも一番音楽を続けそうにない奴だったのでかなり驚きました。でもそのバンドは、方向性の違いや熱量の違いもあって、自然解散的に終了してしまいました。

大学卒業後は、フリーターをやりながら、その場限りのバンドをやっていましたね。自分で曲を作ってアレンジして、うまそうな人にどんどん声をかけていってメンバーを変えながらライブするってやり方で。そうした中で出会ったメンバーで結成したのが、後にメジャーデビューする「ammoflight(アンモフライト)」です。

バンド活動をしていて、第一線で活躍できるのは一握り。やる気があるとか、ないとかではなく、ただただ純粋に音楽が好きで、何も言われなくても勝手にやり続けている、みたいな人しか残っていけない世界だと思います。デビューしてからも楽しいことばかりではありません。自分自身で振り返っても、デビューしてからは、楽しかったことよりも、きつかったなという思い出のほうが多いくらいです。

ammoflightでは、プロモーションやライブももちろんやっていましたが、それよりも曲作りが一番楽しかったです。一人でDTMと向かい合って0から1を作るのも好きだったし、メンバーで一緒にアレンジしていくのも楽しみで。「いいのができた!」という時は、習慣にしている夜のジョギングで、スタジオ録音を聞きながら走っていました。それを聞いているのがとても嬉しい瞬間でした

 

「第3の選択肢」を持つと音楽はもっと楽しくなる

授業では、音楽の技術はもちろんですが、考え方や哲学も伝えるようにしています。

音楽を真剣にやっていると、どうしても「これしか考えられない」って視野が狭くなりがちなんですよね。1の選択肢と2の選択肢しか選べないから「どうしよう」と堂々巡りで悩んでいってしまう。その先で、音楽を続けるのか辞めるのか、というような究極の二択になっていってしまう人もいます。でも実際には、3の選択肢もあるし、4の選択肢もあるんですよね。色々なものを犠牲にして、全てをかけて音楽に向き合うこともできるし。別の仕事をしながら音楽を仕事にすることもできる。時代はもう、そうなってます(笑)。だから授業では、第3、第4、第5の答えまで思い浮かべながら音楽をやれたらいいよねと伝えるようにしています。

ひとつの思考にとらわれすぎると、詞や曲を作るときにも、あっという間に行き詰まってしまいます。色々な視点を持つことを大事にしてほしいなと思っています。

 

ジャンルを問わず色々な音楽を聞いて吸収してほしい

音楽の道に進みたいと思っている人たちは、とにかくジャンルを問わず、いろんな音楽をたくさん聞いてみてほしい。聞く音楽の幅が狭いと、作れるものが限られてしまうし、新しいものは生まれづらいです。学生にも「もうネタ切れです」とよく相談されるのですが、この原因は圧倒的にインプット不足だと思ってます。ジャンルを固定して聞いていると、自分の中にストックされた数少ないメロディ達を無理やり出すだけになってしまって、なかなかこれだ!ってやつがでてこないんですよね。何もいきなりジャズを聴けとかレゲエを聴けとかいいません(笑)まずはいつも聞く音楽に近いところから少しずつ枠を広げていってほしいですね。その中で「こういう曲作りたい!」って思ったらすぐ言ってください。僕らの出番です(笑)その気持ちを形にできるよう支えていきます。熱い心を持って学びにきてほしいですね。

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この記事を書いた人

YMS広報部YMS広報部

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