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センパイノオト~楽器メーカー営業職の場合~

目次

センパイノオト~楽器メーカー営業職の場合~

こんにちは!YMS広報部です。

YMSで学び、さまざまな現場で活躍する
卒業生を紹介する「センパイノオト」。

今回は、
大手音楽メーカーで営業職を務めている
10期生・渡邉 省吾さんをご紹介します!

 

練習は嫌い。だけど、バンドだから続けられた

私がベースに初めて触ったのは、中学1年生の終わりごろでした。先輩に誘われてバンドに参加したのがきっかけです。

私はもともと、ロールプレイングゲームですらクリアするまでに飽きてしまうほど、何事も長続きしない性格です。しかし意外にも、バンド活動はずっと続けることができました。一人でプレイするゲームは自分都合でやめられるけど、バンドではみんなに迷惑かけてしまう。だから、「自分が足を引っ張るわけにはいかない」という思いで、嫌いな練習にも一生懸命励むことができたんです。そうしているうちに少しずつ上手くなって、メンバー全員での演奏がどんどん楽しくなって、さらに練習に力が入り…という良い流れを作ることができました。

私が通っていた学校は小中高一貫校だったので、高校に進学したあとも同じメンバーでバンド活動を続けていました。結成当初はELLEGARDENやMONGOL800などのカバーをしていたのですが、中学3年からはオリジナル曲も演奏するようになり、高校生になってからは軽音部を立ち上げて学内イベントを企画・運営するなど、活動の幅を広げていくことができました。

高校卒業が目前に迫り、進路を考える際には、好きなこと、夢中になれることを仕事にしたいと考えました。もちろん選んだのは、私が唯一続けられた音楽の道です。バンドに誘ってくれた先輩がYMSに入学していて、「先生方がとても丁寧に教えてくれる」「少人数制で、学生一人ひとりにきちんと向き合ってくれる」などという評判を耳にしていたため、迷わずYMSに進学することを決めました。

 

たくさんの刺激をもらえたYMS時代

一貫校に通っていた私にとって、全く新しい環境に飛び込むのはYMSへの入学で初めて経験したと言っていいほどです。新鮮な気持ちでスタートを切ったYMSでの学校生活では、音楽が大好きな仲間たちや、プロとして活躍してきた先生方から、多くの刺激をもらうことができました。

先生方には、演奏する際の指の位置や、手の形などといった演奏の基礎から「矯正」していただきました。そうすると、ベースの音や、その響き方がガラッと変わるんです。それまで独学でベースを学んできた私にとっては目から鱗というべき学びで、基礎からレベルアップできたことが大変嬉しかったです。

YMSでは新たにバンドを結成して、積極的に活動に励んでいました。「このバンドで売れたい!」と本気で思っていました。しかし、いざ卒業を目前にすると迷いが生じてしまい、YMSのマスターコースに通うことにしたのです。

マスターコースでは、バンド活動を学外でも精力的に行うなど、自分のやりたいことにのめり込めた1年間を送ることができました。ベーシストとしてのスキルをさらに磨くことができた一方で、バンドを続けていく難しさも痛感しましたね。というのも、学外での活動を通して、自分たちがやりたい音楽と、世の中のニーズの間にある溝を埋めなければ、売れるバンドにはなれないと感じたのです。「本当にやりたかったことは何なんだろう」。そう考えているうちに、音楽活動の原動力は「誰かがベースを始めるきっかけをつくりたい」という気持ちなのだと気づいたのです。

音楽を始めるきっかけに関われるのは、ミュージシャンだけじゃない。楽器店でも、音楽初心者を支えられる。そう考えて、楽器店で働くことを決めました。

 

楽器店店員から「プロダクトスペシャリスト」へ

マスターコース卒業と同時に、楽器店でアルバイトとして働きました。YMSで楽器の基礎知識などを身に付けていたおかげで、販売成績はとても良くて、「販売に向いているかもしれない」と感じていました。

4年半ほど勤めたタイミングで、個人ではなく、お店に楽器を売る側になってみようと考えるようになり、楽器メーカーの営業部に入社しました。

現在は「プロダクトスペシャリスト」という肩書で、営業さんとともに楽器店へセールスを行っています。取り扱うのは、ギター、ベース、ドラム、キーボードなど、いわゆる軽音楽系の楽器や、PA機材などです。

自社の取扱う楽器はもちろん、他社の製品に関する情報も常に収集したうえで、楽器店の仕入れ担当者へプレゼンテーションを行います。

導入された楽器をどんなお客様が購入して、どのように使われているかなどのお話を聞くたびに、大きなやりがいを感じます。その情報を踏まえたうえで、次はどんな楽器を提案しようかと考えられるのが、元楽器店販売員の強みだと思っています。さらに多くの楽器店を担当できるように、少しずつステップアップしていくことが今の目標です。

 

音楽が大好きな人たちへメッセージ

まずは、自分自身がやりたいこと、目標を掲げてほしいです。そして、そこに向かって全力で、一心不乱に突っ走っていってください。その途中には分かれ道もあって、どちらに進むか選ぶ必要も出てくるはずです。常に後悔しない方を選択しながら、諦めずに、努力を重ねていければ、めざした場所にたどり着くはずです。無理しない範囲で頑張ってください!

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この記事を書いた人

YMS広報部YMS広報部

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