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横浜ミュージックスクール

懐かしの名曲ベスト3「お祭り気分を味わえる夏うた」編

目次

こんにちは!YMS広報部です。
突然ですが、夏を感じさせるヒット曲ってたくさんありますよね。

「夏っぽいなー」と思わせる理由は、歌詞で情景が描かれていたり、発売された時期が夏だったり、勢いがあって明るい曲調だったりと、いろいろです。

その中でも、今回はお祭り気分を味わえる夏の名曲に注目してみます!
新型コロナウイルスの影響により、今年もお祭りが中止になるケースが多いですが、夏うたを聞いてお祭り気分を少しでも感じてみてはいかがでしょうか。

①Whiteberry「夏祭り」

1999年にメジャーデビューしたガールズバンドの代表曲です。
実はこの曲は、JITTERIN’JINNのカバー曲というのを知っていましたか?

タイトルからして「夏祭り」ですし、歌詞の中にも「打ち上げ花火」「浴衣姿」「金魚すくい」などのキーワードも出てきますし、お祭り気分が味わえて当然ともいえます。

でも、この曲から「日本のお祭り」を感じさせる理由は、それだけではありません。秘密は、メロディの音階にあります。

なんだか懐かしいような気持ちにさせるようなメロディは、「ドレミファソラシド」の「ファ」と「シ」がない日本特有の独特な音階なんです。

明治時代、日本で知られていた音階は「ドレミファソラシ」の7音ではなく、5音だったそうです。西洋から7音の音階が伝わってきた際には「ヒフミヨイムナ」と呼ばれていたのですが、旧来の5音には「ファ」と「シ」がなかったために「ヨナ抜き」と言われるようになりました。

「ヨナ抜き」で作られたメロディを持つヒット曲は意外に多くて、きゃりーぱみゅぱみゅさんの「にんじゃりばんばん」「つけまつける」や、Perfumeの「レーザービーム」、星野源さんの「恋」、初音ミク「千本桜」などもそうなんです。

音階ひとつで日本的な情緒に訴えられるって、すごいですよね。
こちらはYMSのYouTubeチャンネルでもムサシ先生にご紹介頂いていますので、
ぜひご覧ください!

ヨナ抜き音階と、沖縄の琉球音階についても解説しています!

②大黒摩季「夏が来る」

シンガーソングライターの大黒摩季さんが1994年に発売した8枚目のシングル曲です。
歌詞では「結婚に焦る女性」を描いていますし、サビの1行目でしか夏に触れません。
でも、なぜ夏っぽく感じられるのでしょうか。

この曲の秘密は、実は楽器のアレンジにあります。
ドラムとは別に聞こえてくる、パーカッション(打楽器)のリズム。
細かく刻むピアノの旋律。
間奏やアウトロで鳴る、笛のような不思議な音。
これらは実は、サンバの要素が入っているのです。

サンバはブラジルの代表的な音楽のひとつで、さまざまな打楽器で奏でられます。
「夏が来る」で終始叩かれるドラムのリズムこそ、サンバを象徴するものです。
また、ピアノが奏でる細かいリズムは「モントゥーノ」と呼ばれる奏法。
笛みたいな音は「クイーカ」というブラジルの打楽器です。

大黒さんの情熱的な歌声とともに、ブラジルのカーニバルを感じさせる楽曲になっていたのは、これらの音が盛り込まれていたからなんです。
サンバはラテン音楽の一種とも言われますが、
他にラテン系の楽曲というと、ポルノグラフィティさんの「サウダージ」、「アゲハ蝶」などもラテンのアレンジを取り入れている名曲だと思います。

一口にラテンミュージックと言っても幅広いジャンルなのですが、
盛り上がる楽曲を生み出したい方には、ぜひしっかりと押さえておきたいジャンルではないでしょうか。

③湘南乃風「睡蓮花」

レゲエグループ、湘南乃風が2007年に発売した6枚目のシングル曲です。
「和」を感じさせるイントロから一転、Bメロからテンポが上がっていき、サビで一気に盛り上がるパーティーチューンです。

解説するまでもなく、お祭り感があふれる曲ですが、なぜこんなに気分がアガる曲なのでしょうか。

実はこの曲は、ブラジルの近くにある「トリニダード・トバゴ」で生まれた「ソカ」というジャンルの曲を取り込んでいます。

「ソカ」は、「ソウル」と「カリプソ」(カリブ海周辺発祥の音楽)を合わせたものです。打ち込みサウンドと、情緒的なメロディが特徴的で、トリニダード・トバゴのカーニバルで演奏される音楽なんです。思わず身体が動いてしまうのも納得ですね。

最近ではロックバンドがこのソカのリズムを利用することもあり、
バンドをよく聞かれる方には、もしかしたらダンス系の曲でおなじみのドラムパターンだ!と思う方がいるかもしれませんね。

ぜひYouTubeで「ソカ リズムパターン」と検索してみてください!

おわりに

いかがでしたでしょうか。タイトルや詞だけでなく、メロディの作り方やアレンジの仕方で、思い描いた通りの曲に仕上げたり、曲に対する印象をコントロールしたりすることができることがわかりましたでしょうか。

YMSでは楽器やボーカルのテクニックを学べるのはもちろんですが、
「ミュージックビジネス」「ジャンル研究」「音楽理論」といった、作曲や編曲に関する授業もしっかり身につけることができます。

世界のリズムやメロディーを一つひとつ詳しく勉強する機会はなかなかないかと思いますが、専門学校でいろいろな音楽の歴史や背景を知ることは、あなたの表現したいことにきっと役に立つはずです。

学んだことを自分のオリジナル曲としてアウトプットできるよう、一緒に頑張ってみませんか?

興味を持たれた方は、お気軽にお問合せください!
お待ちしています!

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この記事を書いた人

YMS広報部YMS広報部

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