【特集】2年間で50kgの減量を成功させた名塚が辿りついた境地
2019.9.06

目次

「YMSで一番バンドマンスピリットを持っているのは彼だ――」
数多くのプロミュージシャンが在籍する横浜ミュージックスクールで唯一楽器経験がない職員、名塚。事務が本職の彼だが、彼のことをそう評価するミュージシャンが多い。2年間でヒト一人分の体重を減量させた“狂気”にも近いそのストイックな精神に迫った。
(文・取材/撮影:広報部めがね)
毎日プールで2km泳いでいた
ダイエットを始める前にあたる2011年から4年間の比較写真を見ると、2014年の写真には全くの別人が映っていた。
婚活がきっかけで始めたというダイエットの日々はやはり生ぬるいものではなかったと名塚は語る。

「2012年の頃が一番太っていて、そこで婚活をしようと思って本格的にダイエットを開始して、約2年間ですよね。当時の体重下落のペースはだいたい月3kgくらいでした。
2012年の時は115kgくらいあって、2014年の時は67kgかな?なので2年間で約50kg痩せたっていうことになりますね。ヒト一人分がいなくなった感じです。
当時は糖質制限とかっていうのはしてなかったので、普通にご飯を食べる量を半分にして、毎日プールで2kmくらい泳いでました。
遅番の時は出勤前とか、早番の時は仕事終わりに必ず行ってましたね。」
“みんな消えてしまえ”って思っていた
いたって落ち着いた様子で語る名塚だが、体重の変化に比例して“気持ちの変化”もあったという――

「やっぱり、減量のスピードが速かったんですよね。身体が急激に変化したので、“異常”な世界でした。
50kg痩せるにあたって、ずっとお腹空いてたんです。1日中お腹が空いてて、それを我慢してっていう生活を2年続けたので。
60kg台に入ったころには、半ば気が狂ってましたね。本当にお腹が空いていて。
もう絶対二度とダイエットなんかしないようにこの体重を維持しようっていう風に思っていました。」
気持ちの変化とは裏腹に、空腹状態は変わらなかったと振り返る。
「痩せてもずっとお腹は空いていましたね。全然食べてないわけじゃないんで、体重的にもそこで落ち着くんですよ。
逆に言うと食事制限を続けていないとすぐにリバウンドしちゃっていたので、ずっとダイエットし続けていて。
でもやっぱり身体は軽かったですね。軽かったし、歩くことも楽でしたし。その辺は痩せてよかったなと思います。」

当時の学生たちは名塚の急激な変化に驚かされた。トレードマークでもあった体型がほんの数か月で劇的に変わったのだ。あの人は誰なのだろう?と思った学生すらいた。
だが、丁寧な口調で学生と話す姿は“あの名塚”のままだった。
当時の名塚からは、周りがどう見えていたのか――
「世界の見え方で言えば、“みんな消えてしまえ”って思っていました。
本当にお腹が空いていて、自分はサバイバルしているような気持ちなのに、他人が美味しそうに食べているのを見ると苛立ちがありましたね。」
名塚は笑顔でこう続けた。
「田中先生がスパゲッティをレンジでチンしているのを見たときは石投げてやろうかと思っていましたね。」
痩せろと言われたり止めろと言われたりでパニックだった
ダイエットを成功させ、結婚。
それから5年が経つ――
しかしこの5年間で名塚の体重は徐々に戻っていくことになる。
空腹を耐え抜き、サムライのような精神だったあの頃からどのような心境の変化があったのだろうか。

「ダイエットをして、無事に結婚も出来たので、“もう痩せている必要がないな”って思って食べたい放題食べていたら、ブクブク太っちゃいましたね。結婚後のピークは106kgくらいでした。
でも106kgになった時に、さすがにこれはいかんぞって思ってまたダイエットを始めましたね。
先日の健康診断で測った今の体重は91kgです。
ダイエットをまた始めたきっかけで言うと、やっぱり妻が心配するんです。早死にしちゃうぞと。
このままだと60歳まで生きられないから、痩せてくれってお願いされたのが直接的なきっかけですね。」

久々に始めたダイエットだが、前回とは内容が違うのだという。
「炭水化物抜きダイエットっていうのが少し前に流行っていたので、理屈的にも納得できるしやってみようと。
今は糖質がどれくらいかっていうのがコンビニの商品にも全部表示されていて、いろいろ調べてみるとほとんどの食品に糖質って多く含まれているんですよね。
そばとかでもカロリーは少なくても糖質は含まれているんです。カロリーというよりも、いかに糖質を抑えるかっていうのが重要になってくるので、そうすると食べられるものがすごく限られてくるんです。
もちろん白米は食べられないですし、逆に食べられるのが、卵とチーズとお肉に限られてくるので。それを中心に食べるっていうダイエットですね。」
名塚はこのダイエットを3~4か月続け、106kgあった体重を85kgまで落とすことに成功するが、その後再び体重は戻ってしまう。
ストイックな名塚に何があったのか――

「無事に体重は落とせたんですけど、炭水化物抜きダイエットって“実は身体によくない”とか“寿命が短くなる”とか色々言われているんです。
そういう情報を妻がどこかから聞いたみたいで、『炭水化物ダイエットは止めてくれ』って言われたんです。
私はもうパニックに陥ってしまいまして。痩せろと言われたり止めろと言われたりでリバウンドして91kgです。」
“普通に食べる”ということがわからなくなってきた
紆余曲折の末、今現在はダイエットをしているのか問うと、名塚は少し困った表情を見せながら口を開いた――

「してるのかなぁ。妻はバランスよく食べてくれって言うわけなんです。
結局糖質制限とかするとやっぱり偏るからバランスよく食べてほしいって言われるのはそれはすごくよくわかるんですけど、でもそうすると食べすぎちゃうのね。
今まで偏った食事が続いてきたので、ダイエット中も、リバウンド中も、糖質制限している時も。
だから、“普通に食べる”ってことがわかんなくなってきちゃったんですよね。
しかもお酒も飲むので、リミットブレイクしてしまってがぶがぶ飲むし、ばくばく食べちゃうんです。夜に。
なので今は80kg台を維持できるようにっていうのが目標ですね。」
「白米って偉大だなって」
自身の意志と妻の思いとのせめぎ合いに揺れる名塚だが、ある種、幸せ太りとも言えるのかもしれない。
その証拠に“パニックだ”と語る名塚の表情はどこか幸せそうな笑みを浮かべていたのが印象的だった。
そんな名塚の今の食事はどういうかたちで落ち着いたのか ――

「我が家は一日1合しかお米を炊かないんです。
私は朝昼米は食べずに最近はプロテインを飲んでいるので。ほとんど妻のお弁当用と、残りは凍らせて夜ごはん用です。
ただ、最近は料理への意欲が失われてきていて、お弁当を買ってしまうんです。お弁当の白いご飯を食べると止まらなくなってしまうんですよね。
なので夜もばりばり食べてますし、なんならそのあとにおもむろにスパゲッティを200g茹でたりしてます。
リミットブレイクしているので。」
そう語る名塚が“今一番食べたいもの”は何なのかを聞いてみた。

「最近家の近所のスーパーにある唐揚げ弁当にハマっていて、そこのお弁当はご飯を超大盛にできるんです。
やっぱり、白米って偉大だなって思うんです。もしゃもしゃ食べていると幸せになれますからね。」
50kgの減量を通して見つけた答え
婚活がきっかけで始めたダイエット。
空腹に耐え、辿りついた60kg台。
大きな変化の中を泳ぎ、名塚が見た世界は想像しえない。
そんな名塚に、この5年間を振り返って思ったことは何かを聞いた――

「私は婚活がきっかけでダイエットを始めたので、極端な話モテなきゃ意味がなかったんですけど、全然モテませんでしたね。
ダイエットをして減量出来てからすぐ今の妻と結婚できたわけではなくて、もうどうでもいいやって思った頃に出会いがあったので。
なのでいまダイエットを頑張っている・頑張ろうとしている人を含め、すべての人にお伝えしたいのは、“痩せればモテる”っていうのは嘘です。
モテない人は痩せてもモテないので別のところも努力しましょうって。」
2年間。
ふと自分の過去の2年間を切り取り、思い返してみた。
どれだけの変化や成長があっただろう。
名塚はそのストイックな精神で耐え抜いたダイエットの果てに
悟りの境地に達した。
そしていま、彼は語る。
「白米は偉大だ」と。
最後に名塚にこんな質問をしてみた――
好きな食べ物は?

「寿司です。」
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さあ、名塚先生の魅力は伝わりましたか?
夏が終わり、いよいよ進路に関して本格的に検討していく時期に突入しますが、
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そのうち勝手に名塚先生のプロフィールの「音楽は文化です!」の文言を「白米は偉大です!」に変えようかなと思います。
それではまた。
